結論から言うと、どこまで学ぶかによります。
英語学習において、日本人が英語ができないのは文法にとらわれ過ぎているからと言う意見をよく聞きます。確かに一理あります。しかし、それよりも読むこと書くことが中心で、聞くこと話すことに重点が置かれていなかったことがもっと大きな理由であると思われます。学習の動機が受験のためということもあり、学び方にかなり偏りがありました。
英語でもスペイン語でも、日常会話程度なら文法を気にしなくても基本的なフレーズを覚え、耳を慣らせば、ほぼ不自由なく会話できるようになるでしょう。
しかし、一歩踏み込む場合は話が違ってきます。
メキシコのビジネス界の第一線で活躍されている弊校の生徒さんの場合、スペイン語でプレゼン、交渉、そして部下を指導する立場にあります。ありきたりのフレーズでは役不足で、自分の考えを構造的に展開していく能力が問われます。
また、異文化を理解した上で、微妙なニュアンスを伝える必要がある場面でも、同じフレーズの繰り返しではことが進みません。
言葉の基本的なルールは押さえておく必要があります。
自分は一歩踏み込まず、スペイン語で日常生活、職場での基本会話ができればいいということであれば、文法を詳しく学ぶ必要はありません。スペイン語の文法は英語より複雑(と言いますか、他のラテン系言語と同様、非常に法則性があって時制や動詞活用なども多様)なので、文法学習は英語以上に大変です。
そこまで文法に時間と労力を費やすかどうかは、どこまでスペイン語を必要としているかによるでしょう。
ただ注意すべきことがあります。現地で見様見真似でスペイン語を身につけた人は、日常生活ではさほど問題はないのですが、変な癖がついていたり、現地人が犯しがちな間違いもそのまま学んでしまっていたりすることがあります。見ていてあまり感心できるものではありません。これでは教養がないと見なされ、付き合うことができる人の範囲が限られてきてしまいます。
文法とは武道でいえば型のようなもの。身につけていれば、そこから応用がききます。はやり言葉のルールである文法は知っておいて損はありません。
成人した外国人が質の高いビジネスレベルのスペイン語の学ぶには、文法は学んでおいた方が圧倒的に有利と言えるでしょう。
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